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パンズ・ラビリンス 通常版

アカデミー賞3部門受賞!
鬼才ギレルモ・デル・トロによる ダークファンタジーの傑作!

子どもが主人公のファンタジー映画となると、ある程度、パターン化されてしまうが、この『パンズ・ラビリンス』は違う!  少女が目にする幻想かと思われる世界と、1944年、内戦下のスペインという状況が見事にミックスされ、 摩訶不思議でありながらリアルで切実なストーリーが完成されたのだ。 異才ギレルモ・デル・トロ監督によるオリジナル脚本。 独裁者フランコに心酔する大尉と母が再婚することになり、オフェリアは大尉の駐屯地である山奥へやって来る。 途中の山道で奇妙な昆虫と出会ったことをきっかけに、彼女は現実とは思えない体験をすることになる。 手のひらに目玉がある怪人、うごめく根菜のような生きもの、巨大カエルが吐き出す粘着系の物質など、 他のどんな映画でもお目にかかれないビジュアルは、デル・トロの真骨頂。 CGも使われているが、あくまでもアナログ感が重視され、クリーチャーによっては特殊メイクや着ぐるみが効果的になっている。 ファンタジーにおける「リアル」は、じつは少し歪んで頼りないものであることを、デル・トロは証明しているようだ。 少女の目線から見た世界がどこまで現実なのかは観客に委ねられるが、大尉らにまつわる残虐描写は生々しいほどに現実的。 キャストの演技もすばらしく、オフェリア役、イバナ・バケロのナチュラルで瑞々しい表情には驚嘆するしかない。
渾身の一作
06年発表。十年ほど前、異色のクリーチャーホラー映画「ミミック」でその名を知らしめた、 ギレルモ・デル・トーロ監督渾身の一作。 第二次大戦前後、恐怖政権下のスペイン。 父を亡くし、反政府ゲリラ撲滅の任務を与えられた大尉と再婚した母と共に、 深い森の砦にやって来たオフェリア…。 残酷過ぎる現実の下、物語が大好きな彼女の前に一羽の妖精が現れて…。 こう書くと月並みなファンタジー作品に思われるかも知れませんが、 監督のはあのデル・トーロ… 独自の色彩と造形のディティールによる映像美の確立され、 安易なエンターテイメント性は排除された作品に仕上がっています。 映画の冒頭、映画通の方や勘の良い方は、この映画がハッピーエンドで終わらないことを悟られたかと思います。 かなり強烈な残酷描写もありますし、観る人により様々な感想を抱く作品だと思います。 私の場合、例えばオフェリアが過酷な現実で精神を病んでいて、 妖精や地下の王国が全てそのための幻想だったとしてもこの映画は成り立つと思いました。 劇中の異形の怪物よりも、冷酷かつ残虐で、まるで人間としての心を持たない大尉の方がよっぽど恐ろしいですし、 最後に彼女が見た王国もタダの幸せな夢かも知れません…。 またオフェリア自身も、完全に純粋無垢な存在としては描かれておらず、 欲望に負けてしまう場面もあります(しかしそれがリアルでもある) 奇妙でグロテスクなモンスターを駆使して、“人間”を描く…デル・トーロ監督の真骨頂が発揮された作品だと思います。
残酷な現実と幻想の中の少女‥。
久しぶりに心に残る作品を観させてもらった。 メキシコとスペインの合作作品。 本作はファンタジーとしてあるが一概にはそう言えない。 レジスタンスの残党との激しい戦闘と少女の幻想的な世界が並列して描かれている。 残酷描写も多く、グロテスクな場面もあり子供向けとは到底思えない。 少女の義父の大尉が幻想世界のバケモノより残虐で卑劣に描かれている。 母は身重で病気がち、義父も冷たく少女は義父の身の回りの世話をする女性が唯一の気を許せる相手だが、 彼女とレジスタンスとの関係を少女は知ってしまうが‥。 この作品の登場人物達は誰しも潔く命を投げ出してしまう。 医者にしろ、レジスタンスの捕虜にしろ、 「命を投げ出してもやらねばならないもの、そう言うものが必ずある」と言う様なメッセージが作品中から感じることができた。 このことはラスト近くの少女の「最後の試練」を終えるあたりでも深く心に刻まれる 。 ラストについては、ハッピーエンドなのか、そうではないのか、考え方は人それぞれだと思う。 そもそも一連の非現実的な出来事は少女の「現実逃避」では?と感じる方々も多い。 (壁の入り口はレジスタンスが見た時には「線で引いただけだった」し。)そうであるにしろ、 ないにしろ少女の「最後の試練」での行動と答えそしてその結論(涙)はレジスタンスが政府に行ってきた行動そのものだし、 現実世界と幻想世界を並列して描いたのはこのラストの少女の描写の為なんだろうか‥?後半は現実世界、幻想世界とも少女に否応なしに試練が襲う。 ‥作品の最後、幻想世界で父と母に出会い幸せそうな笑顔の少女、そして現実での過酷な運命が待つ少女、エンドロールが流れる中に2つの少女の姿が頭を駆け巡り何とも言えない感情が湧き上がった。ファンタジー映画の可能性に一石を投じた作品でしょう。過激な描写もあるのでお子さんと観る時は慎重な判断が必要です。
眉山-びざん-

母と娘。親子の心の交わりを描いた作品です。
キップのよい母と少し控え目だけど根性の据わった娘。言葉にできない想いが交錯するシーンが印象的でした。 見知った人間。ゆっくりと死へと向かって少しづつ壊れていく。それが愛した人だったら地獄ですよね。 似たような経験をした人たちには必ず見てほしい作品です。 こんなに今までの自分の人生を反芻し考えさせられた作品はありません。 私にとって一生ものの映画となりました。 兄弟全員見させます(笑) 特筆すべきは宮本信子さんの演技。松嶋さんや大沢さんをも圧倒する存在感はさすが名女優と拍手しました。 母は強しを全身で演じておられます。 外し無しの名作ですよ!オススメ!
徳島は何でもスダチじょ
原作の良さをそのままに、阿波踊りの熱気と興奮が、スクリーンから余すところなく伝わってくる。 お囃子の透き通った音色、優美な旋律は、徳島の夏の騒きを存分に引き立ててくれる。 随所に見られる情緒ある景観と、古き良き日本の伝統芸能が、眉山の醍醐味をふんだんに物語る。 犯罪が堪えない昨今に今一度、この世に生を授かった有難味、命の尊さを再確認できる作品です。 美しく儚い母と娘の絆が、蛍の淡い光にリンクする。 母と娘。二人を取巻く全てにおいて愛が満ち満ちていて、見る者全ての心を浄化してくれる。 娘、咲子の憂いがまるで、眉山の山麓に広がる碧空の如く晴れ渡った時のように。 母と娘の想いが交差した刹那、計り知れない程の愛と奇跡が生まれる。 あなたもきっと、目の当りすることとなるでしょう。ご期待ください。
女性は共感できるかな
松嶋さん・大沢さんが好きなので観に行ったのですが 宮本信子さんの演技素敵でした。 母と娘が題材の作品なので女性は共感できるのではないかと思います。 阿波踊りのシーンも素晴らしかったです。 私の母は映画に感動し今年の阿波踊りを観に行くと張り切っています。 私は星5つですが男性の意見が分からないので評価は4つにしました。
男視点(しかも男兄弟のみで母娘がピンとこない)からのレビュー
最近、人の死をモチーフにした感動作品(邦画)が多いけど、「ブームに乗っちゃいました!」という駄作も多い。 この映画も観ようかどうか迷っていました。それは、DVDパッケージの松嶋菜々子の和服姿と「眉山」というタイトルが、 男の自分にはちょっと理解しにくい作品かなと思わせてしまったのです。 でも、観て正解。松嶋演じる咲子の和服姿はワンシーンだけで、それがとても意味のあるシーンだとわかりました。 そして、どの方向から見ても眉の形に見えることから名付けられた徳島市にある眉山という山(とはいっても標高277メートル)は 優しくも凛とした佇まいで、徳島で一人生きる母親の生き方そのもの。 死を間近にした母親と息子の親子愛を描いたのが「東京タワー」だとすると、「眉山」は母親と娘のストーリー。 設定や話しの枠組みは結構似ています(悪い意味ではなく)。 もちろん、子が男であれ女であれ母子愛に本質的な違いは無いけれど、母と娘は同性であり、互いを映す鏡なのだなぁと、 男兄弟しかいない自分は感じました。 娘は時として「母のような生き方はしたくない」と思いながらも、母と似ている自分に気付いたり、それに感謝したりする。 母は時として「自分のことなど気にせずに生きてほしい」と思いながらも、自分の生き様から何かを感じ取ってくれれば、と願いを込める。 映像はどこまでも明るく、美しく、爽やかです。でもそれが余計に、悲しさと愛を感じる。 松嶋菜々子や大沢たかおの演技(設定?)が物足りないという声もありますが、自分はちょうど良いかと思います。 この映画の主役は咲子(松島菜々子)ではなく、母・龍子(宮本信子)であり、眉山が象徴する徳島の街なのだと感じたからです。 もちろん、そう自分に感じさせてくれた宮本信子の演技と犬童監督のプロの仕事に感謝です。 ※もちろん、男性が皆こう感じるとは限りません(笑)

モーツァルトの謎に満ちた生涯を綴った名作。
凍てつくウィーンの街で自殺を図り精神病院に運ばれた老人。彼は自らをアントニオ・サリエリと呼び、皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家であると語る。 やがて彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯をとつとつと語り始める…。 若くして世を去った天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの謎の生涯を、サリエリとの対決を通して描いた話題作。 1984年度アカデミー賞8部門(作品・監督・主演男優賞他)を獲得。

1825年、オーストリアのウィーンで、1人の老人が自殺を図った。彼の名はアントニオ・サリエリ。かつて宮廷にその名をはせた音楽家である。そのサリエリが、天才モーツァルトとの出会いと、恐るべき陰謀を告白する。「モーツァルトは殺されたのでは…」。19世紀のヨーロッパに流れたこのミステリアスな噂をもとにしたピーター・シェーファーの戯曲を、完ぺきに映画化。第57回アカデミー作品賞ほか、全8部門を受賞した。 ふんだんに流れる名曲群、舞台にはないミュージカル部分の追加、チェコのプラハでオールロケした美しい映像など、そのすばらしさは枚挙にいとまがない。監督は、チェコ出身の才人ミロス・フォアマン。2人の音楽家の精神的死闘は、見る者を極度に興奮させる。

サリエリの人生はつらい。。
サリエリのモノローグ的演技と過去の回想が二層で進んでゆく作品。 「カッコーの巣の上で」を撮ったミロシュ・フォアマンの演出が冴え 、舞台版のピーター・シュエーファーの脚本のしっかりした構成が 骨子を支える快作。 それにしてもサリエリの人生というのは辛いだろう。 一番の不幸は作曲家としては凡庸なのに、評価者としては一流だという事。 つまり、モーツアルトの作品が「ただ派手でうるさいだけ」としか 聞こえないセンスだったならば、あの苦悩はない。 モーツアルトの才能の凄さを理解できてしまうから、自分がどんどん 惨めになってゆく。 サリエリを演じるF・マーリー・エイブラハムの演技が素晴らしい。 未鑑賞の方はぜひ一度お試しください。
モーツァルトの天才ぶりとサリエリの苦しみの表現が絶妙
非常に下品で礼儀知らずなモーツァルトだが、 その才能はあまりにも圧倒的で、 彼から溢れ出てくる才能をうまく表現している。 その人格が周りから非難されようと、 天才たる能力が有無を言わせないところが伝わってくる。 そして、音楽を理解する才能はあったが 生み出す才能に欠けたサリエリの苦しみと悔しさが うまく表現されているのがよい。 どう文句をつけようとも天才との差は歴然としており、 しかもその差を誰よりも理解できてしまう辛さに感情移入できる。 20年前の映画とは思えないデキ。 音楽に詳しくなくても問題ない。
見てない人はかわいそう
151の説があるといわれるモーツアルトの死因の中で最も音楽的。全編に流れるネビル・マリナーの手によるモーツアルトは美しくかつ楽しく、 また、オペラの舞台は絢爛豪華、シカネーダーもちゃんと出てきてクラシックファンは、たまらない。 そうでない人も、今でも通用する美しい映像、ファザコンのモーツアルトの性格、罰ゲームでチェンバロを弾くモーツアルト、 レクイエムの作曲風景(本当は、あの部分はほとんど作っていないらしいけど)など、 楽しい場面が盛りだくさんで、しかも説得力があり、文句無しに八十年代のベストでしょう。
モーツアルトの音楽の魅力にあふれている 出来のいい映画
まず全編通して非常にうまく作られている。導入でぐっとアマデウスの世界にひきつけ、中篇はモーツアルトの華麗な音楽に合わせて、 後世の一説である「下品な小男モーツアルト」の非凡な才能が開花していく様が当時の宮廷音楽の権威サリエリの目を通して驚きに満ちた口調で語られ、 後半はモーツアルトが若すぎる死に向かって堕ちていく様を彼自身の悲愴な音楽によって彩る。 この映画で嫉妬するサリエリの姿が有名になってしまい、本当のサリエリはそうではなかったと史実から反論する動きもあるが、 あくまでもフィクションとして、この映画は大変に面白い。 話に動きがあり、起承転結があり、あっと驚くモーツアルトと妻コンスタンツェの姿は見るものを飽きさせない。 時代背景の作りも完璧。ウィーンが舞台なのに英語なのがひとつだけ気になるが、映画のクオリティの高さはそれさえも圧倒してしまう。 製作に巨額をかけ細部まで気配りの行き届いた、見て損のない映画。しかし映画中のサリエリのひがみ根性はひどすぎる。 サリエリ派が弁護したくなるのも分かるような気がする。
僕が最も好きな映画
この作品ほどはまった映画は、未だかつてないです。何度見ても飽きません。もう何十回と見ましたけど、それでもまた「見たい」と思います。 ストーリーも台詞も、もうすっかり覚えてしまってるんですけどね(苦笑)。けれどこの映画は、それでもなお充分に楽しめる作品。 僕の中にあるモーツァルトの人物像は、この映画の中のモーツァルトそのままです。 モーツァルトが大好きで、「モーツァルトはきっとこういう人物だったんだろうな…」と、自分なりのモーツァルト像を描いている方は、 多少衝撃を受けるかも(笑)。けれど、こういうモーツァルトもありえるかな?という感じで、楽しんで見られると思います。 そもそも、モーツァルトの確かな死因は今も解明されておらず、色々な説がとにかくたくさんありますし、だからこそ、例えばこんな風だったのじゃないかな?と、 モーツァルトの人物像と共に想像してみるのは、なかなか楽しいですよね。 この作品のモーツァルトに納得がいかなかった方はまぁ、モーツァルトに関する書物はたくさんありますし、 そういったものを読んで、自分なりのモーツァルトを想像してみるのもまた、面白いのではないかと。 この映画をきっかけに、以前は全く関心がなかったモーツァルトやその音楽にはまる…という事もありえるでしょう。僕がそうでした(笑)。 この作品のモーツァルト(トム・ハルス氏)のあの笑い声は、一瞬ギョッとしますけど、つい笑みを誘われてしまう、憎めない笑い声です。 実は僕が購入したのはこの作品のディレクターズカット版の方で、そちらのレビューも書かせていただいてるんですけど、 あちらはあちら、こちらはこちらで別な面白さがあるので、こちらのDVDも是非欲しいですね。いつかお金に余裕が出来たら(笑)。 とにかく、自信を持ってお勧め出来る作品です。是非一度、お試し下さい。
感想
最後、あれだけ憎憎しく思っていたモーツァルトと一緒に、夜が明けるまで作曲に勤しんだサリエリを見て、やっぱり好きだったんだろうなって思った。 誰よりその音楽的才能を理解し、羨み、そしてあれ程までに崇拝していた神を呪ってしまうほどモーツァルトに惹かれ続けたサリエリ。 自分が望みに望んだのに与えられなかった天賦の才を、下品で低俗なあんな男が手にするなんて。 モーツァルトが聖人君子のような人間だったなら、サリエリはあんなにまで彼を憎まなかったでしょう。 この辺り、人生の皮肉さを感じさせる。サリエリは高潔な人物であったから、どうしても納得する事ができない。 なぜ、モーツァルトでなければならなかったか。どうして神は、自分を選んでくれなかったのか。 渇望した眩い才能を目の前にして、しかしそれが自分の理想とは程遠いものであったら、人は素直にそれを認めることはできないのかもしれない。 だからこそ、人生には時々悲劇が訪れる。人が人である限り・・・。 しかしあれですね、お酒の飲み過ぎはいかんっちゅーことだ。
シャイン

オーストラリア出身の現役ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生を映画化したもの。本作で聴かれる演奏の大半はヘルフゴッド本人によるものだ。 デヴィッドは、幼いころからの父親の過剰な愛情と厳格なレッスンのもと、ピアノに打ち込んでいた。しかし父親の過剰な愛情に耐え切れず、デヴィッドはついに勘当同然のかたちで家を出てしまう。イギリスの音楽学校に留学したデヴィッドは、コンクールでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」に挑戦することを決意する。この曲は難関中の難関。と同時に父親との思い出の曲でもあった。日夜練習に励んだ結果、デヴィッドは決勝で見事に弾きこなす。しかし、拍手をあびながら倒れ、以後精神に異常をきたしてしまう・・・。 デヴィッドの青年時代を演じるのはノア・テイラー。彼は当時27才だったが、持ち前の演技力で見事18才のデヴィッドを演じきった。 成人役を演じるたジェフリー・ラッシュは本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞。監督は『ヒマラヤ杉に降る雪』のスコット・ヒックス。 サンダンス映画祭グランプリ受賞。

アマデウスに比肩する最高の音楽映画
シャインは最高の音楽映画の一つである。しかし、この映画の良さはその音楽性だけではない、これはヒューマンドラマとしても優れている。 スパルタ教育で息子を一流のピアニストに育てようとする父親とそれに従順にしたがってきた少年デイヴィッドとの親子の関係が徐々に変わっていく様は見ごたえがある。 さらに、この映画の凄いところは映像も実にきれいなことだ。監督であるスコット・ヒックスの映像に対するこだわりが伝わってくる。 その中でもやはり、ジャケットにもなっているデイビッドが空に向かってトランポリンで舞いあがるシーンは印象的である。 このシーンで流れるヴィヴァルディのアリアもとても魅力的だ。
十年に一度の傑作
 初めて観た十年前、ノア・テイラー(主人公の青年時代を演じる)しか目に入らなかった。 美男ではないが、色っぽい。表現は限りなく繊細なのに、激しい情熱がほとばしる。強烈なインパクトがあった。 彼の退場と共に、舞台は急に寂しくなる。ジェフリー・ラッシュの受賞を、ずっと疑問に感じていた。今回は、年の功か、彼もまた素晴らしいのに気づく。 ノアが演じた、青年時代の輝かしさ、生命の躍動が失われた後の人物。神経症患者を、愛すべき人として、上手く表現している。   それから、父親役 アーミン・スタール・ミューラーの名演も忘れがたい。主人公の、父を憎みきれない気持ちに説得力をもたらした。 他の役者達の演技も、奇跡のよう。語り始めると切りがない。  作中を流れる音楽に圧倒される。映像も美しい。そして、細やかな演出。ガラスに入ったヒビの一つが、台詞のように雄弁だ。  とても心揺さぶられるストーリー。それには二つ理由がある。    一つは天才ピアニストの物語である事。彼の豊かな感情に触れるので、こちらも冷静ではいられなくなる。  もう一つは、普遍的な家族の問題をテーマにしている事。程度の差はあれ、主人公の苦悩は誰もが持つものだ。親は自慢の子供を欲しがるし、子供は期待に逆らえない。  神経を病みつつも、父親の不当な呪縛から解放され、真実の愛と人生を手にする。その姿に多くの人が共感すると思う。  シリアスなドラマだが、ユーモラスで温かい。まさに、十年に一度の傑作。
ラフマニノフのピアノに鳥肌!!
過剰な愛を押し付けた父によって精神に破綻を来たした 天才ピアニストの半生をつづったタイトル。 各役者の演技には目を見張るものがあり、魅入ってしまう。 プロット、演出、感情描写も上手く表現されている。 微笑ましいシーン、緊張感漂うシーン、感動的なシーン どれもこれもダイレクトに感じさせてくれる。 特に主人公ディビットによるラフマニノフのピアノ演奏は 見ていて、聴いていて、終始鳥肌がたった。 音と映像がとんでもない迫力で流れてくる。 初見はレンタルだったのだが、即DVDとサントラを購入した。 このタイトルはエンタテイメント性には欠けるし、見た目は 地味かもかもしれないが、ホントにオススメである。
最高傑作です
何人かの友人に薦めた所、人によってかなり評価がわかれるみたいですが・・・私は文句のない傑作だと思います。 主人公の父親は、息子に対して教育の押し付けをしているだけだという評価を耳にすることがあります。 でも、やっぱりそれも愛情です。父親のやり方が正しいとは思いませんが、正しいとかそうでないとかではなく、彼は息子を愛していたというのも本当だと思います。 主人公もまた父親の束縛に苦しみながらも、父親の事を愛していたと思います。お互いすれ違いあって、どこか歪んでしまったかもしれないけど、 紛れもなく親子の愛情が描かれていると思います。愛情なんて自分のエゴでしかない部分もあると思うので。この親子のすれ違いが痛くて哀しい。 オスカーを獲ったジェフリー・ラッシュの演技はもちろん素晴らしいですが、幼少期と青年期の役者さん達も魅力的ですよ。 青年期のメガネの彼は、クセがあって神経質っぽい感じがよく出てます。 全編に流れる音楽は言うことないし、映像も最高に素敵です。ジャケットになっている、青空の下トランポリンで跳ねるシーン、 冒頭の街の小さな教会でポロネーズを弾くシーン、疲れきって噴水の前で寝ているシーン・・・等々、全体的に色使いがいい感じです。 題名の通り、生きている限りいつでもまた輝けるチャンスがあるんだよ、という気持ちになれます。 「それでも人生は続いていく」という主人公の最後のセリフが、さりげなくも重みがあります。
幸せな気分になりたい人にはおすすめです!
この映画はとにかく音楽と映像の撮り方がすばらしい! 主人公が人生の中で経験する悲しみ・苦しみ・危機感・安堵・喜び・開放感などがみごとに音楽で表現されていて、サウンドトラックも何回聞いても楽しめます。 映像も特に「青」色がところどころで印象的に非常に美しく使われています。夜の雨、晴れ渡った空、、、。 ストーリー自体はあまり深い内容ではないですが、話のテンポがよいので退屈しないし、観終わった後、タイトルの「Shine」どおりに心にキラキラした幸せな気分を残してくれる映画です。 「ニュー・シネマ・パラダイス」が好きな人は、この映画も絶対に好きになりますよ!
音楽にはいかなる人をも癒す力がある
ヘルフゴットはユダヤ系ポーランド移民の両親を持ち、幼い頃から父の手ほどきでピアノを始めた。 神童と呼ばれるも、父親は幼い頃からデイヴィッドの精神に何らかの障害があることを感じ取っていたらしい。 映画では行き過ぎた家族愛、もしくは自らの音楽への固執にとらわれてデイヴィッドの米国留学を止めたように描かれているが、真偽は定かではない。 「認識機能障害」(不安神経症の説もある)が本格的に発症して精神病院に入院したのは、パースに戻り最初の結婚生活が破綻した20代中頃のこと。 それから10年以上の精神療法を受けることになる。 その後、パースのワインバーで演奏し、占星術師のジリアンと再婚することで再び彼は表舞台に登場したことは、映画のとおり。 90年代に入り国際的な活動を本格化した彼に対して、技巧面での弱さを指摘する声は多いらしい。 しかし、これだけの人生を歩んでなおピアノを通じて、人々に音楽の素晴らしさ、 楽しさを伝えようとするデイヴィッドの前には、そんな批評は無意味だ。 僕が最も好きなシーンは、ワインバーに古びた譜面を持ってやって来た彼が、 譜面を落としてそのまま「熊蜂の飛行」をいきなり演奏する場面。 ”人生のすべては音楽であり、それ以外は何もない”彼の演奏に、時間すら止まったような、涙が出るほどの感動を受けた。 この映画の素晴らしさは、デイヴィッドの人生を見つめる製作者の冷静なまなざしがもたらしたものと思う。 最後になってしまったが、忘れてならないのは、ジェフリー・ラッシュ。 「エリザベス」を見て以来ファンになったが、役柄が要求する難しいセリフ回しをほとばしるように繰り出し、 身体中から情熱を発散し続ける、”演技を超えた演技”には改めて敬服の意を表したい。


ドッグヴィル

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などのデンマークの異才、ラース・フォン・トリアー監督による衝撃作にして問題作。アメリカ・ロッキー山脈の村に、ひとりの女グレースがギャングに追われて逃げ込んでくる。初めは彼女をいぶかしむ村人たちだが、2週間で村人全員に気に入られることを条件に村に留まることを承認。献身的な肉体労働をこなすグレースだが、警察に手配されていることが発覚し、事態は急転する。 だだっ広い倉庫のような空間に、いくつかの家具を除いては、すべての家や道、犬までが床に白線で描かれているだけ。簡略化した舞台セットのような背景で、グレース役ニコール・キッドマンら俳優たちのハイテンションな演技が続く。足に重りを付けられ、レイプもされるグレースの横で、日常の作業をする村人などシュールな構図が次々と登場。各キャラの欺瞞のドラマが、恐怖とサスペンスを静かに高める。そして、およそ3時間の長尺の末に訪れるのは、すべての常識を覆すような驚愕の幕切れ。いい意味でも、悪い意味でも、めまいがするような映像体験だ。
人間とその社会
とっつき易い映画ではありませんが、はじめの何章かを乗り越えてしまえば、あとはとても興味深い物語の世界に引き込まれていくと思います。 主人公・グレースと村(村人)の関わりあいを通して、(はっきり目に見えなくても確かに内在している)人間の「醜さ・汚さ・エゴ」、社会の「危うさ・危険性」といった面を浮き彫りにしていきます。モラル・教育・ルール、そういったものに抑えられていない人間像とも言えるかもしれません。 この映画を見ていて村人達に激しい怒りや哀しみ、嫌悪感を感じない人はまずいないでしょう。ただ自分だってこんな風にもなりえるんだという事を同時に感じると思います。 グレースの「力」による制裁はまるで正しい事のように感じる反面、ゾクゾクと心身に走る恐さがありました。 ではその「力」による抑圧がない立場の人間は?とも想像します。 決して心地良くはありませんし、かなり刺激的で乱暴とも言える見せ方なので、見る人を選ぶ面はどうしてもあると思います。 ただ、こういう見せ方だからこそ揺さぶられる要素という面も多分にあり、実際かなり強く響くものがありました。私はこの物語から感じ考えさせられる事にはとても意味があるもののように思います。見る(受け止め考える)価値のある映画ではないでしょうか。
名作。
奇抜なセットのことばかりが語られがちの作品だが、 このセットはただこの映画の物語にこれが一番ふさわしかったからで、 別に何か奇抜さを狙ってのこのセットではない。 このセットであるからこそ、ドッグヴィルという場所が どれだけ閉鎖的で猥雑な場所かが見えてくるのである。 正直僕はこの映画が人生で一番好きかも知れない。
無駄が一切ない
個々の罪悪感や世の無常を観る者に感じさせる為に、あらゆる"見せかけ"のインパクトを取り払うことに命を懸けた監督の姿勢に感動しました。そのおかげで人間の本質をむき出しに描写することに成功しています。そして私たちの心の深いところに響くのでしょう。
にんげんっていいな
人間の本質に迫る物語。余談だが主演のニコール・キッドマンは本当に艶美だ。 簡素なセット(村)で延延と続くストーリー。経過と共に人は本性をあらわし、町と一緒に牙を剥く。 その姿はまるで "ドッグヴィル" そのものでした。ラストには驚愕のフィナーレが残されています。 煩悩は凶器に変わり、道徳を時に履違え、人道を踏外す。人はその過ちに気付かない。 私利をむさぼり弱みにつけこみ、傲慢な態度で正義を振り翳す様… 人間はどうしようもなく愚かで醜いエゴの塊。 昨日今日までの友や仲間をいとも簡単に裏切り、偽善に満ちた社会は身勝手な振舞いで影を落とす。 …俺もあんたも畜生なのさ。
最高に哀しい物語
長いです。でも見る価値のある1本ですね。 1風変わった演出で最初から「お」って感じで引き込まれ、 物語に引き寄せられます。そして、5章からの悲しい、 いや哀しい展開に夢中になることでしょう。人間の弱さ、 哀しさをコケティッシュに描いた隠れた名作だと思います。 で、意外にもラストはスカっと爽快です。 主人公は"村"であり、コミュニティのもろさです。
あまりにもリアル
床に白線で線を引き、スタジオ内のセットのような場所。 終始その場所で話は進められていく。 始めは映画を見ているというより舞台の演劇を見ているかのような感覚。 そんな斬新な手法での映像に戸惑いながらも、人間の寧ろ正直とも言える残酷さが まざまざと浮き彫りにされていくストーリーに胸が痛くなります。 人間の表と裏。 人間社会の表と裏。 そしてそれにどのような判断を下すか。 「慣れ」というのは非常に恐ろしく感じました。 私個人はこの映画を見て、誰が正しいとも思えませんでした。 ですがこの作品は人間の罪深さ(役者の演技は見事!)が見事に描写されていると思います。 色々考えさせられる、とても興味深い映画でした。 
人間の側面
この作品は、舞台劇を映画で見せられているような手法で撮影されている。 閉ざされた村に逃げてきた一人の女性を、村人たちは残酷に扱う。 この残酷な側面、明らかに誰でも人間なら持ちうる側面を これでもかとばかりに描き出す意欲作。 最近話題のイジメの構図はこれです、まさに。 さらには女性に対する男性の横暴。 この映画、ものすごいですね。どう表現すればいいんでしょうか。 なんか、えぐられるような苦い気持ちになります。 でも、最後のグレースの行いが正当化できてしまうぐらいです。 一度は観てみると良いかもしれません。

ダンサー・イン・ザ・ダーク

ビョーク扮するセルマは、チェコからの移民。プレス工場で働き、唯一の楽しみはミュージカルという空想の世界を創りあげること。遺伝性疾患のため衰えていく視力と闘いながら、同じ病に侵された息子の手術費用を稼ぐため身を粉にして働く毎日。そのセルマにあまりに残酷な運命が待ち受けていた…。 「非の打ちどころのないすばらしい音楽の美と、不完全で醜悪な現実が並列して描かれている。同時に演奏する2つのオーケストラのように」と同名の書で評されているように、これほど観る人のあらゆる感情を暴力的なまでに呼び覚ますミュージカルはほかにない。ラース・フォン・トリアー監督が「ビョークはセルマであり、セルマはビョークだった」と述べたように、ビョークはセルマを演じるというよりも、セルマに心を宿したビョーク自身がメッセージを投げかけているようにみえる。 洗練されすぎたカメラワークを嫌う監督が、100台のカメラを駆使して撮りあげたトリアーワールドは絶対に見逃せない。本作は2000年カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた。

美しくも残酷
とにかく落ち込みました。観終わって3日間はセルマ(ビョーク)のことを考えるだけで憂鬱になりました。 しかし、彼女の歌声は本当に素晴らしかったです。ミュージカルっぽくなるシーンがあるのですが、そこだけは話の内容も忘れて、楽しく観れました。 でも、あの繊細な美しい歌声も、この映画と絡み合うと美しくも残酷になってしまうのです。ネガティブな人は見ないほうがいいと思います。 落ち込むから…。
どうしようもなく悲しい作品。でも、音楽は素晴らしい。
息子の為に懸命に生きているにもかかわらず、次々に訪れる不運。しかしセルマはミュージカルの空想の中では生き生きと輝いてて見える。 辛い現実とは対照的に、歌う彼女の表情は柔らかく、微笑んでいるように見える。ビョークの歌声は素晴らしく、感動的だ。 賛否両論ある作品だが、音楽のシーンの素晴らしさと、映像美は一見の価値ありです。
心が震える☆
アナログな映像やビョークという名のミュージカル、乱雑な演出によって映し出されるセルマの心、過酷な現実模様、善と悪、 物語は様々な意味を感じる深さを醸し出しています。どこか引きずり込まれるような世界観でもありました。 個人的にはセルマの生き様には美しさを感じずにはいられません。 セルマは不器用なカタチでこそありましたが、自分にとって大切なもの、自分の心にとっての光を最後までずっと離さないで、懸命に生きていたと思います。 一見すると、ただ残酷かつ不幸せな結末なのですが(もちろんその悲劇性に疑いの余地はありません)、 あるいはセルマがそのように生きた延長線にあったただの結果であり、また代償に過ぎないと言い換えてもいいかと思います。 そのように生きなければならなかった、というと大袈裟で言い方としては好きではないのですが、ある意味ではそうだったというか、 彼女にとっての至福はそこにあったんだとも思います。 ほかの皆様のレビューや周りの反応からも、好き嫌いがはっきりするのは間違いないでしょう。 こういった表現法には気持ち悪くなる人、腹が立つ人、意味がわからない人がいて然るべきなのかもしれません。 それでも自分にとってもそうですし、少なくないいくつかの人にとっては、(後味がよいというわけではないにしろ)しっかり心に残したい、 残ってしまうほど特別な作品であることもたしかです。
号泣しました!
もともとビョーク目当てで見た映画です。たいして内容に期待せず見たのですが、今まで見た中で最も好きな映画になりました! セルマは時々、空想の世界へ逃げ込みます。それは大好きなミュージカル仕立ての空想です。 遺伝性の視覚障害を持つ彼女は、絶望的な現実を生きるしかありません。 友達との約束や息子を優先した彼女の自己犠牲は、彼女のやさしさ、強さから来るものだと思います。 殺人を犯してしまったのも、それ以外に選択肢が見つからなかったからだし、彼女はいつもまっすぐでした。 確かに人によって意見が分かれる映画だと思いますが、ビョークの歌だけでも見る価値があると思いますよ。
ビョークの演技力がすごい
ビョークの歌唱力は素晴らしいです。この映画も実に素晴らしいものでした。ラストはものすごく心を打たれました。 ビョークの演技力による、セルマの心境がひしひしと伝わってきましたし、 涙ぐむセルマや処刑の前の「息が出来ない、」といってのたうち回る姿をみて泣きそうになりました。 一瞬で幕を閉じますがこの終わり方も本当にあっけない。最後まで悲しみのどん底に突き落とされる映画でしたが、見て後悔はしていません。 自分はおすすめするつもりです。(落ち込んでいるときに見てはいけません 大変なことになります)
西洋的な人生観。
病気の遺伝を知りながら子どもを産んだという事に対する贖罪の物語と見た。 キリスト教世界独特の原罪の意識、徹底した個人主義(神との契約による)を 肌で理解できない日本人には難しい映画だと思う。 主人公は母性愛ゆえに死んだのではなく、あくまでも自らの信念に殉教したのだ。 (子どもの為を思うのであれば、死を選ぶはずがない。) その、魂の強さ、純粋さが、痛い。 彼女にとって、この結末はハッピーエンドでさえあったのだ。
20世紀最強の暴君
何年か振りにもう一度観ましたがこれはやっぱりキツい……… ビルにお金を返してもらうシーンからラストまで終始泣きっぱなしです。 二度目は前半から泣いてましたが‥ ビョークの歌声は素晴らしくここは満場一致だが(内容は賛否両論)なのもうなずけます。 とにかくラストはどギツいですが★5で。 改めてじっくり観たのでもう観なくていいかも‥ こんなつらすぎる映画は‥

ショコラ

因習に凝り固まるフランスの小さな村に、不思議な雰囲気を漂わせる女性ヴィアンヌとその幼い娘が現れ、チョコレートの店を開いた。その美味しさに、禁欲を強いられている村人たちは驚き、戸惑いつつも少しずつ心を開いていくのだが…。名匠ラッセ・ハルストレム監督が贈るファンタジックなヒューマンドラマ。 程よい甘味な誘惑は人生にうるおいを与えるスパイスになり得るというテーマさながら、画面いっぱいに並べられるチョコレートの実に美味しそうなこと。また、長い歴史の中で迫害されつつも生き延びてきた、流れる民の悲哀もきちんと押さえられているのは、さすが名匠の巧まぬ技。ヒロイン、ジュリエット・ビノシュをはじめキャストの好演も忘れられない。ジョニー・デップのファンには、ギター生演奏シーンというお楽しみもあり。
大人のお伽話
厳格に節度を保ってきた街にふらりと現われたジョセフィーヌ。彼女とチョコレートは人々に波紋を投げ掛け心を溶かしてゆく…。 始めはアメリのような幸せ悪戯話かと思っていた。挿入される語りも画面の色もお伽話みたいだったから。 しかしこちらは少し現実に近いお伽話。 ジュリエット・ビノシュは『トリコロール/青の愛 』でいい女優だと思ったがやはりいい。悲しみも影も色んな人生を含んで、そして悪戯っぽく笑えるような。少女と何もかもわかってる大人の女性を同時に画面にだせるひと。すごい。 このストーリーに深みを与えている。 ジョニー・デップは期待したほど出てこなかったが魅力的だった。「ボート生活をする流れ者」なんてそれっぽすぎたけど。 あと、ジョセフィーヌの娘、アヌーク役の子は多分『ポネット』の子だが、あの少し憂える柔らかく濃い色の瞳が良かった。 ストーリーは終わってみれば凡庸だったし単純かもしれないが展開に心ひかれ、何度も解放されるような感じがした。 きっと役者にずいぶんこの作品は助けられている。ジュリエット・ビノシュを筆頭にして役者が良く、話をうまく安っぽすぎないお伽話にしていた。
変える人と変わる人
相変わらず後味のいい映画をとる監督だ。 肌がそそけ立つような寒風と澄んだ空気を思わせる映像は、やはり自国を意識してのことなんだろうか。 『ギルバート・グレイプ』決して嫌いじゃなかったんだけどいや好きだったんだけど『マイライフアズアドッグ』とどうしても比べてしまうと、米国に来た事を少し失望していました。なので『サイダーハウスルール』にもどうしても触手が伸びなかった。どうして『ショコラ』を見る気になったのかな? たぶん空気がひんやりとした映画のような気がしたからだろう。『サイダー』はあと2,3度気温が高い気がする。 ジュリエット・ビノシェがいつのまにか老けてて驚きましたが、あの役には適任なんでしょうか。少し疑問。ジョニー・ディップと言いギラギラしすぎなんじゃないかって気もしますが。 私的にはこの作品の主人公は、村長の伯爵そしてキャリー=アン・モス(『マトリックス』との違いにびっくりだ)演じるジュディ・ディンチの娘なんだけど、彼らは旧体制の代表として描かれている。伯爵は変革を嫌い、彼女は失った夫の代わりに息子を厳格に育てる。 しかし、彼らは変わる。変化を受け入れる。 映画の主人公として設定されているのは「変える人」なのかもしれないが、私には「変わる人」の魅力が輝いて見える。変わるとは何と勇気のいることなのだろう。 そして「変える人」であった人々も最後には「変わる人」となって映画は終わる。スクリーンに登場した全員が変わるのです。 これをおとぎ話と言ってしまえばそうなのかもしれない。でも力強いおとぎ話は、ドキュメンタリーよりも真実だ。
戒律と葛藤
この村の戒律(キリスト教??)で断食期に引っ越してきたチョコレート店。 チョコレートにまつわる欲求と葛藤を描いた作品だが、いまいちどういったものかが分かりませんでした。 知識がある程度ないと馴染めず終わってしまうかもしれません。 映画全体の雰囲気は一度旅行してみたくなるような素敵さがありました。 観ているとチョコレートを食べたくなりますね。
何度も見たくなります
古い考えがいけないと言っているのではないと思います。でも自分の気持ちに正直に生きられたらもっと幸せになれるのでは?って言われている気がします。 敵役の村長さえも悪い人に見えない。かえって、みんないろいろ抱えているんだなぁって思えます。 始めは主人公はどんな事にも負けないスーパーウーマン(古い?)なのかなと思いましたが、実際は村長の嫌がらせに怒って銅像をけっとばしたりする。あのシーンで主人公をぐんと身近に感じる事ができました。 チョコレート色の衣装もとっても素敵です。 ジョニーデップは穏やかだけど色気があって、出番が少ないなんて少しも感じないくらい存在感がありました。見終わると幸せな気持ちになるお話です。
シンプルでわかりやすいテーマ
素晴らしい映画。ぜひ見てみてください。 シンプルでわかりやすいテーマ。 小さな限定された舞台。 主人公を完璧な人間にしない配慮。 さまざまな紆余曲折の末のハッピーエンド。 チョコレートという1つのキーワードを中心に、 実にリアリティのある素晴らしい人間ドラマを描いている。 豪華キャストを使っていても、 作品自体がすばらしいせいか、キャストだけが際立つようなことはなく、 むしろキャストすべてがまるでそこにいる登場人物そのものであるかのような、 そんな錯覚を起こさせるほど。 素晴らしい映画の模範的な映画でしょう。
チョコを用意しておきましょう
甘くてほろ苦くて嬉しくて切ない・・・チョコレートの持つ、不思議な魅力。 それをそのまま物語にしたような、とても素敵な映画です。 町から町へ渡り歩く主人公のヴィアンヌは、閉鎖的な町にチョコレートのお店を開き、徐々に町の人々の心を惹きつけていきます。 どんな悩みや問題も、そして頑なな人の心さえ甘く溶かして解決してしまう、まるで魔法のようなチョコレート菓子・・・。 町や人々の様子は閉鎖的ながらも趣があり、チョコレートとこの映画の雰囲気にとてもよく合っています。 ジョニー・デップが登場していますが、同じチョコレートでも「チャーリーとチョコレート工場」とはえらいギャップのある役柄で、感心してしまいます。 時間に追われて心が凝り固まっている時には、たまには甘いチョコレートをかみながら、ゆったりと時間を過ごすのもいいかもしれません。 ぜひお好みのチョコレートを手元に置いて見てください。

幸せの力

1981年、サンフランシスコ。新型医療機器のセールスマンのクリスは妻と息子クリストファーの3人暮らし。しかし、家計は火の車。そんな生活に嫌気がさした妻は出ていってしまった。クリスは成功を夢見て証券会社の養成コースを受講することにする。正社員になり安定した生活を送りたい。しかし、研修中は無収入。彼は土日を使ってセールスに励むが、アパートは追い出され、挙げ句の果てには駅のトイレで寝泊まりするまで生活は落ちていく…。 ウィル・スミスが実話をもとにした原作に感動し、製作&主演した感動作。妻に去られ、家を追い出されホームレスになっても、決して諦めず、愛しい息子とともに懸命に生きようとする主人公クリスを熱演。主人公の貪欲でストレートな生きざまを嫌味なくユーモラスに温かく演じて、ウィル・スミスの巧さに改めて脱帽だ。息子を演じるジェイデン・クリストファー・サイア・スミスはウィル・スミスの実の息子。キュートさはもちろん、気負いのないさりげない演技でパパを好サポートしている。 監督はイタリア人監督、ガブリエレ・ムッチーノ。お涙ちょうだいに走らない節度のある演出がうまい、イタリアの実力派監督だ。
久しぶりに感動しました
 事実を元に作られた作品なので、展開は読めてしまいますが、それでも久々に感動できました。  親子愛。子供のために・・・。虐待をしてしまうような親達に是非見てもらいたい。ウィル・スミスの息子さんの演技がとても良かったと思います。単純ですが、「人間やればできる」っていうことも教えてくれます。  
何があろうとも
演技に関して私は素人なので、役者さんについてどうこう言う事はしませんが、この作品を見て個人的にとても強く感じたことは 『何があろうとも、子供を守りぬくという意志、そして、愛情』 です。 監督が意識してそう撮影したのか、スミス氏が本当の息子と演じたからなのかはわかりませんが 作品の様々なシーンより(駅のやら何やら)、父親の、息子に対する深い愛情・この子だけは守りぬくという思いを、感じ取りました。 今の日本に足りないものは、こういった深い愛情や強い意志なのではないか。と、思います。 どんな困難があろうとも、どんな苦境であっても、子供への愛情を忘れてはならない。 是非、多くの方に見てもらいたい作品です。
サクセスストーリー
ストーリーは親子の愛を描いたサクセスストーリー。 実話を元にしているとの事で、やや中途半端にドキュメンタリーの部分が見え隠れしています。 ゆっくりしたテンポですが、やや引っ張り過ぎな感じも。 結局、実話が元なのでエンディングが見えてしまう。 ですが、途中の苦労と相俟って、ラストは気持ちいい気分になれる。 頑張れば報われるという言葉が似合う映画。 個人的にはラストはあっさりし過ぎだなとは思いますが、このライトな感じが観終わった後に爽快な気分にさせてくれるのかも。
購入予定ではなかった作品です。
「フラットライナーズ」を購入するつもりでしたが、急遽店頭でこちらを選びました。 実は、この作品、公開時から避けておりました。「かなり、あざといのではないか・・・?」と。 ですが、杞憂でした。 ウィル・スミスはすっかり役者になりましたね。 今作では、息子:クリストファー役に、ウィル・スミスの実子である、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミスを起用。 本作はサクセス・ストーリーではあるが、それ以上に「親子(父子)愛」に重点がおかれている。全ては、愛する息子の為。 実子とゆうこともあるかもしれないが、クリス(ウィル・スミス)の息子を見る眼差しに、是非注目して戴きたい。なんと慈愛に満ちた眼差しなのだろう。 次から次へと、踏みつけられる境遇の中、それでも息子の為にただただひた向きに生きるクリスの生き様に、胸が苦しくなる。息子にとってあまりの惨めな環境を与えてしまうが、それを父を想い、明るく耐える息子。それ故、父は辛さも増し、思わず流れた涙に、あざとさは全く感じられない。「幸せの形」。それは、人様々で、何を以って「幸せ」とするかは、定義できるものではない。 見終わった後には、何故かすがすがしい涙がこぼれた。
アメリカ格差社会の実態
息子への愛情を唯一の支えにしてがんばった貧乏父さんのサクセスストーリーなのではあるが、この映画は成功後の華々しい活躍については詳しくふれていない。むしろ、愛想をつかした奥さんに家を出ていかれ、売れもしない商品の在庫を抱え込んでにっちもさっちもいかなくなった貧乏父さん(W・スミス)とその息子の極貧生活が全編を通じて生々しく描かれている。 一文無しに近い状態になり家賃も払えなくなった親子が、無料で宿泊可能なボランティア教会を訪れるのだが、その長蛇の列の横を高級スポーツカーにのった金持の子供たちが楽しそうに通りすぎる。教会の列の少しでも前に並ぶために、白人たちを押しのけてまで先にバスに乗ろうとする貧乏父さん。背に腹は代えられなくなった人間がみせる、本能ムキ出しの醜い人間の姿が随所に描かれている。 あきらめないで頑張れば最期には報われるという定番映画の外見を呈しているが、本作品の趣旨は別のところにあるような気がする。グローバリズムの犠牲になって貧乏生活を強いられている人々の実態をリアルに描くことによって、監督は米国格差社会の現実を観客につきつけたかったのではないかと思う。キリスト教の影響からかホームレス対策に欧米の教会はとても有益な活動をするが、近い将来この国にも訪れるであろう格差社会に対して、日本の神社仏閣がどのような役割をはたすのか、非常に興味のあるところだ。

オーロラ

ニコラ・ルリッシュやアニエス・ジローが魅せてくれます
舞台は「眠れる森の美女」の城のモデルにもなった仏・ロワール古城ユッセ、ほか修道院の森など16世紀の雰囲気+モダンな芸術性が漂う作品。パリ・オペラ座のエトワール・プルミエダンスールが出演・主演しておりファンタジックかつリアリティのある心理描写は丁寧で引き込まれます。台詞も詩的。絵画のような美しい光景が多く観て愉しめます。 バレエシーンはアニエス・ジローとハンブルグバレエのダンサーのシーンが圧巻でした。ニコラ・ルリッシュはバレエは勿論ですが演技が素晴らしかった。台詞や表情がとても残ります。マルゴ・シャトルリエは弟ソラル(アントニー・ムノ)とのイノセントかつ孤独ゆえの愛情を垣間見るような繊細なシーンが印象的。イノセント/タブー、抑制されたエロティシズムと感情。王妃役キャロル・ブーケが世界を引き締める深い演技。 メラニー・ユレルやカデル・ベラルビ、ヤン・ブリダールなどもっとオペラ座のダンサーが踊るシーンが欲しかった事、雲の上のバレエでは脚がよく見えない事が多い事などで☆は4つですが購入して良かった。仏映画らしいメタファーがちりばめられていて、マルゴのオーロラ役も光っています。メイキングもお薦めです。
バレエの品格に気づかされました!
自分自身、バレエに一家言を持つ熱心なファンではないのですが、この映画の予告編、本編を見て衝撃を受けました。 「人間は体で、これほどまでに美しい表現ができるのか!」と……。  とにかく主役のマルゴ・シャトリエです。 予告編にもありましたが、彼女がベッドから起き上がるシーンでは、 その空気を包むような柔らかくしなやかな動きに目を奪われ、 恋する画家を前にした場面では、まるで天国から降り立ったかのような品格あるバレエに我を忘れてしまいます。 これまでバレエをテレビ等で見て、正直あまり感じ入ることがなかったのですが、 彼女のバレエは、高い芸術性とわかりやすい完全な美しさが同居しているかのようです。 感激しました。 他にも、パリ・オペラ座のダンサーが繰り広げる素晴らしいバレエシーンもあり。 そのパートもバレエの醍醐味、人間の表現力の凄さが味わえると思います。 とにかく何度観てもバレエの美しさに引き込まれること請け合いなので、 このDVDは買う価値ありだと思いますよ。 特に、最近生活の中にアートを感じたいと熱望している方、 ぜひ一度バレエの高みを感じてみてください。 私は「オーロラ」を通して見えた「バレエの美しさの品格」を、この作品で感じることができた気がします。 観てよかった、本当に。
ただただ美しい…
あえて映画のストーリーは、書きません。これは御伽噺ですから。 とにかく、美しい!これが全てです。 バレーシーンはもちろん、全てのシーンが一枚一枚の絵画のよう。 舞台の全てがお城と周辺の森なんですが、豪華絢爛というのではなく、格調高く幻想的な衣装や内装になってます。光の使い方がとてもたくみで、微妙な陰影が映像に深みを与えてます。 踊りのシーンは、バラエティーに富んでいて、バレーはもちろん、日本の舞踏もありました。本筋には関係なくても、とにかくきれいですので見入ってしまいます。 オーロラ姫役は、16歳の「マルゴ・シャトリエ」。花もつぼみの触れたら壊れそうなくらいの清楚さと、凛とした姫君の誇り高さを持ち合わせていて、本当に理想的な美少女です。ギリシャ神話のニンフってこんな感じなんでしょうか。 その弟王子(ものすごくかわいい!)が、「オーロラを見ているだけでいいんだあ!」とシスコンするのも納得。 若い女性だけでなく、大人の女性も美しく見せるのは、さすがフランス映画。 王妃さま(キャロル・ブーケ)は、女神のような気品と母であるあたたかさをそなえていて、おさえた演技だけど、しぐさひとつひとつが本当に美しかった。 ただ、この家族、父親である「王様」だけ、浮いてます。(笑) できれば、大きなスクリーンで観賞したい映画です。

コールドマウンテン

南北戦争末期の1864年。南軍兵士のインマンは、愛するエイダを置いて戦場に出る。重傷を負ったインマンは、脱走兵としてエイダの待つコールド・マウンテンへの果てしない旅に出ることを決意。一方、彼を待ち続けるエイダは、たくましさを身につけていく。ニコール・キッドマン、ジュード・ロウという美男美女が演じる、壮大なラブロマンス。 たった一度の口づけで、おたがいを運命の人だと確信する主人公のふたり。戦況が悪化するなか、もう一度だけ会いたいと願う強い気持ち。ロマンチックなテーマが全編に貫かれるなか、ふたりがさまざまな局面で出会う人物が、物語にスパイスを与えていく。とくに、エイダに生きる術を教える流れ者の女ルビー役のレニー・ゼルウィガーと、インマンをかくまう未亡人役のナタリー・ポートマンが強烈な印象。ルーマニアでのロケを含む雄大な映像美や、血なまぐさい戦闘シーンといった大作としてのスケール感や風格をキープしながら、ラブシーンは官能的にみせるなど、ツボを得た演出はアンソニー・ミンゲラ監督の手腕だ。(斉藤博昭)
これこそ、男と女の愛のドラマ!
鑑賞前に何の情報も仕入れず、ジュード・ロウとニコール・キッドマン共演なので、大河ドラマ風の甘ーいメロドラマかと思いきや、これがどうして一級の娯楽作品でありました。 恋愛、友情(フィリップ・シーモア・ホフマンが相変わらず良いっす)、親子愛、サスペンスなどいろいろな細かい物語を、巧みに織り込んで、2時間35分の上映時間を全く退屈することなく、最後まで一気に見せてしまいます。 レニー・ゼルウィガーに対しても、今までこの女優、一体何処が良いのかさっぱり解らなかった私ですが、この作品でその偏見が消えてなくなりました。 正に演技者であり、それを普通に見せてくれます。 最後は、悪に対し、レニーが一発お見舞いしてくれるんではないかと、期待したんですが、やっぱりそこは女性、ジュード・ロウに譲っていましたね。 ナタリー・ポートマンもちょいと姿を見せてくれますし、色々な意味で見所沢山の作品です。このような作品を見てしまうと、「世界の中心で~」なんていう愚作を恥ずかしくも無く、愛の作品だと論じる人達の神経が理解できません。 ジュード・ロウの額の後退加減が少し心配ですが、トム・クルーズではこの役は務まらなかったのでは(決してトムは嫌いではありません)...
案外切ないお話
数分言葉を交わし、戦争に出発するときに1回だけのキスの後、 その後3年離ればなれ。 3年後インマンがエイダの元に戻ってきて、初めて二人結ばれる。 そんな恋愛ホントにあるのかしら?と思いつつ、 結構涙ホロリ来ちゃいました。 また、何にもできないお嬢さんだったエイダがルビーに助けられ、 どんどんたくましくなっていく姿が、見ていて楽しい。 猟銃持って男まさりな役どころのルビーは、 レニーゼルウィガーで、超はまり役。
意外でもなんでもなく期待通りの面白さ
前半は重苦しく平坦な物語なのだが、ルビー(レニー・ゼルウィガー)の登場から一気に波乱万丈な展開となり155分という時間が短く感じる。 インマン(ジュード・ロウ)の歩いて帰る姿と途中の誘惑なども面白い展開。 ナタリー・ポートマンが演ずる夫を亡くした若い妻セーラのエピソードも悲しくつらい。
大人のための映画ですよ
~インマンの倫理的、精神的な生き方にあこがれます。「エイダが待っているコールドマウンテンに帰りたい」ただこのためだけに生き残って旅を続けるのです。男の生き方としては悪くありません。いや、はっきりいってカッコイイ、しびれます。インマンこそ本当の「ラストサムライ」でしょう。 背景の景色や農園、建物、馬車やさまざまな小道具もまた良し。これ~~で二重丸。 そしてニコール・キッドマンとレニー・ゼルウィガー、この二人ってこんなにかわいかったのですか?ニコール・キッドマンはクールな大人の役よりこのエイダのほうが数等似合ってました。レニー・ゼルウィガーの田舎娘もかわいらしかったです。そうそう、脇役のナタリー・ポートマンがすっかり大人になっていたのにはおどろきましたね。 もちろん~~突っ込めるところはたくさんありますが、それをカバーしてあまりあるほどにロマンチックです。だって監督はアンソニー・ミンゲラさんですよ。「イングリッシュペイシェント」のような大人のための夢の映画です。~

初恋のきた道

中国映画界の巨匠チャン・イーモウ監督が『あの子を探して』に続き、素朴な感動のテイストをもって描いたラブ・ストーリー。
父の死で帰省した青年が、母と父のなれそめを追想していく。若き日の母=18歳の少女デイ(チャン・ツィイー)は、村にやってきた小学校教師チャンユーに一目ぼれ。以後、彼女はせっせと彼のために弁当を作り続けていくが…。
チャン・ツィイーの初々しくも健気な美少女ぶりが観客の陶酔と涙を誘う。その一方で、老いた母の現代のシーンをモノクロームで捉えた描写の数々が実に秀逸。村の伝統に沿って葬儀を行おうとする母のかたくなな姿と、お弁当を作る少女の健気な姿が一致したとき、この作品の感動の涙は本物になる。デビュー以降、人間の欲望や陰湿な面などを好んで描いてきたイーモウ監督の心境の変化をもうかがわせる、素晴らしき人間讃歌の秀作である。(的田也寸志)
レビュアー: ヒロサトル
映画は邦題が「初恋のきた道」であるが、英題の「家路」も奥が深い。だけど最近DVDを購入し、改めて見直して観ると、中国の原題である「我が父と母」が、この映画の一番の本題を現していると思えた。 確かにチャンツィーのでデビュー作で、チャンツィーによる初恋の様がメインに描かれているが、今の私が観た映画として後に残るのは、何もかもが、決して自由では無い貧しい時代に、ひたすら人間らしく生き抜いた、一人の男と一人の女の生き様である。 それは本当に人間らしい 人間の生き様を、ただ、 純粋に描いた物語。 人間がただ、ひたむきに、ただ一途に、ただ一生懸命生きる、それだけで。否、それだけが、人間の魂を動かすことが出来る。「我が父と母」は、劇中あまり動いていない。でも、誰よりも人の心を動かしたのだ。己の生き様で、人の心を動かす。実はこれほど難しいことは無い。 でも二人は、決して動かぬ(揺るがぬ)ことで、多くの人の心を動かした。 ただ「人間を生きる」 "それだけ"のことで―
レビュアー: 新宿系歌舞伎町 (東京都)
原題は「我的父親母親(直訳すると「我が父と母」という感じか?)」 英語題は「 THE ROAD HOME 」 そして邦題が「初恋のきた道」 物語の内容はいたってシンプルだ。 村に初めて来た教師=父にひとめぼれした 母が、一生懸命想いを伝えようと,伝わってほしいと, ひたむきにがんばる。と言っても 今の日本の様な開放的な恋愛ではない。 そこに懐かしさとそれゆえの想いの深さを感じ取れるか、 それとも観ているだけで歯が浮く様な感覚を覚えるか、 それは見る人の恋愛感によるかもしれない。 冒頭はその父の訃報で,息子が村に帰ってきたところからはじまる。 そして、英題でも邦題でも採用されている「道」が, とても重要な意味を持つ。 現在の事を白黒画像で。 過去の父母のことをカラーで表現する、 最後の最後に父の望みだった「息子に教師を」という 意志を息子が1日だけだが応えて実現するなど、 監督の演出も秀抜だ。
レビュアー: inhui
女の私から見てもかわいすぎるツィイー・・ 心揺さぶられる朗読の声・・・ 主人公の心を表すかのように変化する農村の風景・・ 音楽、キャスト、映像どれを取ってもこれは1級品!! モノクロとカラーの演出も見事です。 気が付けばツィイー演じるディに感情移入してしまって 胸がキュンとなったり、嬉しくなったり、悲しくなったり・・ 色々な突っ込みを耳にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、 まっさらな気持ちで見ることをお勧めします。 頬をあたたかい涙がつたう、こんな作品を 名作と言うんだなぁと思います。 心が疲れたら、昔の純粋な気持ちを忘れかけたら 是非この「初恋のきた道」で癒されましょう!! 何度見てもあたたかい感動が静かにこみ上げます。 こんなステキな映画にめぐり合えて幸せです☆
レビュアー: 秋村夕太郎
昔から映画が好きで、数え切れないくらいの映画を 映画館であるいはテレビで観てきました。 そんな自分が今まででいちばん涙を流した映画が、 この「初恋のきた道」です。 たいへんシンプルでありきたりなストーリーなのですが、 それを飽きることなく最後まで見せます。 その最大の要因は、風景のきれいさとチャン・ツィーの可憐さ。 画面は本当にきれいです。 それだけで心が洗われ感動します。 そして、何といってもチャン・ツィー。 一部にはチャン・ツィーのプロモだという揶揄が聞かれましたが、 そういう声が出るほどにこの映画のチャン・ツィーは魅力的です。 現在はモノクロ、過去はカラーというのもとても効果的で、 それがラストの感動へと結びついていきます。 ラストシーンでカラーとモノクロがシンクロしたとき、 涙があふれて止まりませんでした。 一言でいえばノスタルジア。 そう、「ニューシネマパラダイス」の涙と似ているでしょうか。 こういう映画が好きではないという人もいるでしょうが、 ツボにはまったときの破壊力は凄まじい映画で、 多分こういう映画が好きだろうなという何人かの友人に勧めましたが、 彼・彼女らはみな異口同音に、 「凄くよかった」「感動した」という感想でした。
レビュアー: うたずき
こころで、うっすら、そして甘い涙をながせる映画。 どこまでもまっすぐ。日本ではまっすぐさって茶化されるが、監督の真剣さはそんなレベル低い話の遥か上を飛ぶ。恋人と見にゆくにはハリウッド的なラブストーリーより、こういう朗らかな映画の方がいいこともある。二人の細部に宿る温かみを育ててゆけそうだから。 割と短めな上映時間もちょうどよかった。

コーラス

1949年フランスの片田舎で、失業中の音楽教師が、寄宿舎に赴任してきた。素行不良で家族と暮らせない子供や親のいない子供が生活する学校で、彼は生徒たちの嫌がらせに辟易しながらも、子供たちの暗い瞳に希望を与えたいと、合唱団を結成し、歌を歌う喜びを教えることに。最初は半信半疑だった生徒たちも次第に歌に夢中になっていく。
やはり注目は合唱団の少年たちの美声により数々の歌だろう。特に自身も少年少女合唱団に所属するジャン・バティスト・モニエくんの美少年ぶりと“天使の歌声”と言われる美声には目も耳も奪われること必至。また冷酷な校長先生がいいスパイスとなって、先生と生徒の絆のドラマをいっそうおもしろくしている。ラストの演出も心憎いばかりで、自然に涙がこぼれ落ちる名作だ。(斎藤 香)
レビュアー: ジャックの姉
心にしみる愛すべき物語。音楽の持つ傷ついた心を癒す力や、声を合わせることから感じ取ることのできる一体感。ばらばらだった不良少年たちが合唱を通していきいきと変わっていく様子を見ていると、こちらの心も心地よく癒されていくような気がした。ストーリーはとりたてて目新しいものではないが、フランス映画らしく押さえた演出で淡々と、リアルに描いていたのが新鮮。たとえばハリウッドなら札付きのワル役の少年も更生しただろうし、マチュー先生も辞めずに闘ったかもしれないが、本作ではモンダンはワルのまま学校を去るし、マチュー先生もあっさり首になる。現実とはそんなものだよというほろ苦い味わいが、いかにもフランス映画らしい。その中で際立つモニエ少年の歌声の美しさは、魂が天高く飛翔するかのような清らかさで心が洗われる。まさに奇跡の声。また、声と容姿がすごくマッチした子だ。彼を見いだすことができたのが、この映画の勝因の一つだろう。 特典映像には彼のオーディションの様子や、来日した時の独唱のステージ映像も収められていて、その美声が堪能できる。
レビュアー: はな (Japan 北国 )
子供たちの表情が、歌の練習が進むにつれて豊かに、崇高にすらなっていく様子に惹かれました。そして指導する先生と子供たちとの間に流れる柔らかな緊張感がいい。美しいものに向かって心を寄り添わせているとき、人は年齢や、立場を越えて、まるで神に導かれてでもいるような輝きを見せるものなのですね。少年たちはどの子も個性的でチャーミングですが、私のいちばんのお気に入りはペピノ君。 最近ここまで私を悩殺?した男性はおりません。この物語の主役はもちろん少年たちと、音楽ですが、私はこんな風にも感じました。マチュー先生という平凡な教師の人生は、この少年たちとの出会いで大きく変った。この子たちと出会わなければ彼はただ年老いて朽ち果てていっただけだったかもしれない。大人が子供を救う以上に、子供に救われているのだな、と。 ニューシネマパラダイスへのオマージュとも見える作品でした。色彩もさらりと美しく、過剰感のない演出も素敵です。
レビュアー: 鳩三郎
全体的に、非常にフランスらしく余計なものをそぎ落とし、 むしろ物足りないほど、あとはそれぞれの心の中でこの物語を膨らませてください、 といった具合の、とてもシンプルなハートウォーミングストーリー。 荒んだ寄宿学校の中で、ささくれだった子どもたちの目線に立って 懸命にモノを考え、支えようとする温かい教師と、それに応えていく子どもたち。 意味のない暴力から生まれる悲しみや憎しみからは、またさらなる悲しみと 憎しみしか生まないのだということを気づかせてくれる。 出演者の中でもこの温かい教師マチュー役ジェラール・ジュニョの 飄々とした表情は物語に濃淡をつけてくれる。 子どもたちも生き生きとしているが、 ペピノ役の少年の純粋な表情がいじらしいほどに愛らしい。 そして物語の核となる、天使の歌声と評される美声と、 それに勝るとも劣らない超美形を持ち合わせた ジャン=バティスト・モニエくん。 本当のサン・マルク少年少女合唱団ソリストとはまさに脱帽。 なるべくしてなったこのモランジュ役である。 そして老いたオランジュを演じた、ジャック・ペラン。 大好きな俳優だ。 本作では製作も兼ねている。 登場のシチュエーションがニュー・シネマ・パラダイスと 同じじゃないかという印象はぬぐえないものの、そこはご愛嬌。 60代後半とは思えぬ美しさと気品。 ラストの物足りなさが本当にフランス風。 想像力を掻き立ててくれる、ハリウッドにはない新鮮味がある。 感動のお別れになっていないところがまた憎い。
レビュアー: にょにょ
こんなにいい映画だとは思いませんでした。心があったかくなるような映画でした。生徒達は可愛いし、歌声はいいし…。見てるうちにマチュー先生に好感を持ち始めました。 先生の恋は切なかったけど…。ただ生徒達を描くだけじゃなく、マチュー先生のそういったちょっとした日常の中の出来事を描く事により、一層人間の人生というものが後から感じられるような、そんな気がします。ささいなシーンかもですが…。 なんかこの映画はやんわりと、でも伝わり易く“大事なもの(こと)”を教えてる映画だと思います。 最初、生徒だった少年達が大人となりおじいさんとなった姿で始まります。全員ではなくその姿で出てくるのは二人だけですが。マチュー先生が書いていた日記をもとに、“あの頃”を思い出す回想となっています。教師はもちろん、大人も子供も見れる映画です。あのソロの少年、やっぱりCDだけで聴くより映像と共に歌を聴く方が良かったです。私はコーラス先にCDで聴いてしまっていたので…。映画の方が声が引き立ちますね。最後の紙ヒコーキのシーンはいいですね。ただマチュー先生には全員分の紙ヒコーキをちゃんと拾って欲しかったけど…(笑)完璧!とは言わないけど、良い映画でした。完璧な人間なんていないけどマチュー先生はいい先生でした。(マチュー先生以外にもいい先生はいました)
レビュアー: ロロ・トマシ
疲れた現代人に是非見て頂きたい、心を洗われる素敵な作品。 本国フランスでは社会現象を巻き起こした大ヒット作。 音楽を通じて問題を抱えた生徒たちを更生させていくという主題自体はありきたりですが、 この作品の見所は音楽性の高さそのものに尽きるでしょう。主演はオーディションで選ばれ た、名門“サン・マルク少年少女合唱団”の本物のソリスト。彼の美しい(本当に美しい!) ボーイソプラノが文句なしに良いのです。 また、真面目さとユーモアの調和が取れているし、冷静に考えれば現実的ではないような シーンを“映画”という魔法で包み込んでしまうような美しいタッチは、フランス映画 ならでは。特にラストで教師が立ち去っていくシーンは、発想も素敵だし感動的だ。
レビュアー: nohohooon
厳しい規律の寄宿舎学校に赴任されてきた音楽教師と問題児達。 音楽を通じた心の交流というテーマは、ハリウッド映画の「天使にラブソングを」を思い起こさせる。しかし同じような題材でありながらも、ハリウッド映画とはこうも違う描き方をするのか・・・と視点の違いを見せ付けてくれた映画だった。 問題児達のコーラス隊は大会に出て優勝するわけでもない、問題児達が更正するでなし、先生は結局追い出されちゃうし、そういうリアリティのあるやりすぎない演出は大感動とは違うじわーーっと染みてくるような感動を与えてくれる。 子供たちも悪がきとはいいつつ、憎めなくてかわいらしいし、コーラス隊の歌声も心地よくて引き込まれた。 ともすればありきたりのストーリーを名優ジェラール・ジュノのコミカルな演技と上質の演出で心に残る佳作に仕上がっている。 フランス映画はこむずかしくて苦手という人も構えずに見れる作品だと思う。

かもめ食堂

看板メニューは"おにぎり"。ヘルシンキの町の片隅にある小さな食堂で、店主サチエは、今日もアツアツのごはんを握る。そして、そこにやって来た訳ありげな女2人……。 '06年3月に公開され、映画ファンの高い支持を得てヒットした映画『かもめ食堂』がDVD化。 『無印OL物語』などの"無印シリーズ"や、『ヤマダ一家の辛抱』などで女性の支持を集める人気作家、群ようこがこの作品のためにオリジナル・ストーリーを書き下ろし、長編デビュー作『バーバー吉野』で'03年にベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞を受賞した荻上直子監督がメガホンをとった意欲作。 舞台となっているフィンランドで全編ロケを敢行し、撮影のトゥオモ・ヴィルタネンはじめ多くの現地スタッフとの共同作業を行ったことで、豊かな自然に囲まれ、人々がゆったりと暮らすフィンランドの空気感を、みごとに映画の中に収めることに成功しています。 出演は、かもめ食堂の店主、サチエ役に小林聡美。そして食堂を手伝うことになる2人の日本人旅行者役に片桐はいり、もたいまさこ。存在感のある演技に定評のあるこの実力派女優3人に加え、アキ・カウリスマキ監督の『過去のない男』に主演したマルック・ペルトラら魅力的なフィンランド人キャストが出演。かもめ食堂を舞台にさまざまな人間模様が優しい筆致で、描かれていきます。 主人公たちが心をこめて握るおにぎり、豚の生姜焼き、トンカツ……。日本ではあまり気を引くこともない料理が、俄然食べたくなるから不思議。北欧にささやかにオープンした食堂を通じて人々の心が溶け合う、気持ちのいい映画です。

ぬるい癒し系映画ではない
なんでフィンランドで日本食堂?と思いながら観始めたが 3人のフィンランドおばちゃんたちが、かもめ食堂をのぞき 小林聡美をさして「あれは子ども?」「いや小さい大人よ」 とコソコソと話し合う場面から、一気にひきこまれた。 小林聡美・片桐はいり・もたいまさこの3巨頭ゆえ、 会話の間(ま)の絶妙さは折り紙つき。 そこかしこに、くすりと笑みを誘うモチーフがちりばめられている。 3人の日本人女性と、フィンランドの住人たち それぞれが別々の人生を抱えつつ、かもめ食堂を通して、袖すりあう。 この映画には、大笑いとか、身を賭しての献身とか、 ドラマティックなものは全く出てこないけれど、 本当に強いもの、本当に優しいものは こういった日常の送り方の中にあるのだ、と気づかされる。 淡々と物語りは終わっていったが、 見終えた私は、しばらく涙が止まらなかった。 夫に「なんで泣くの?」と聞かれた。 なんで泣くのだろう? たぶん、それは、映画が生み出す「本当のもの」に触れたからだ。 単なるぬるい「癒し系」の映画ではない。 地に足ついた大人の品性溢れる作品だ。

疲れた秋の夜長に如何です?
話の素晴らしさは先輩レビュアー諸氏が賞賛されているとおりです。 かもめ食堂の主人の誠実さが、周囲の人々に柔らかに伝わります。 どんなフィルムを使って撮影されたのでしょうか。 まるでドイツやフランスの映画のように、全編通して淡い色調でした。 目が疲れないのです。 ハリウッド作品にみられる、色の氾濫がなくとても新鮮です。 小林聡美は本当にいいおばさんになりました。 やかんをつかむのに手ぬぐいを使っているのが清潔で、好感を抱きました。 もたいまさことの共演では、どうしてもあの名作ドラマを想起してしまいますが、 三人のやりとりは実力のある女優ならではの長回しのカットが多く、 むしろ舞台劇を観ているようです。

ユージュアル・サスペクツ

コカインの取引現場を何者かが襲撃し、密輸船が爆破して大量のコカインと9100万ドルが消えた。警察は唯一の生存者キント(ケヴィン・スペイシー)の尋問を始める。キントは、事件の黒幕は誰も顔を知らない大物ギャング、ソゼだと語り、彼がキートン(ガブリエル・バーン)ら5人のワルを集めて襲撃させたというが…。 ブライアン・シンガー監督の出世作となった傑作犯罪映画。登場人物に善人などは皆無で、ピカレスク要素を漂わせつつもどこか閉塞的な心理サスペンス・ミステリーが繰り広げられていく。一癖も二癖もある個性派を集結させてのキャスティングも素晴らしい。アカデミー賞助演男優賞(ケヴィン・スペイシー)およびオリジナル脚本賞を受賞。またシンガー監督は本作が認められて「X-MEN」シリーズの監督に抜擢されることにもなった。(的田也寸志)

サスペンス映画史に衝撃を走らせた異色傑作が、ファンの期待を裏切らない嬉しい価格で登場!!!!!!! 巧妙なストーリー展開、卓越した映像構成、クセ者揃いの5人の常連の容疑者(=ユージュアル・サスペクツ) の心理的駆け引きなど、謎が謎を呼ぶ怒濤の展開はDVDで何度も繰り返し観る価値充分。 ブライアン・シンガーは当時無名の若干29歳で本作を監督。個性派男優ケヴィン・スペイシーは本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、ベニチオ・デル・トロは強烈なインパクトを残した。 名作・傑作・話題作をいつまでもお求めやすい価格で!!

これが最高の映画だ!!!
K.スペイシー、B・デルトロの事実上のメジャーデビュー作。何度観てもストーリーに引き摺りこまれてしまう。”ラインナップ”のシーンに重要なヒントが隠されているらしい。

だまされてください!!
なんや!!この映画!!まんまと騙されます!すごいです!映画好きな私に、より映画を好きにさせてもらいました!!こういう映画が10年も前にあったなんてショックです!!ぜひ購入をお勧めします!!がしかし残念なことが一つ!これほどすばらしい映画なのに1500円って… なにか特典がほしかったですね^^予約したのに???

まだ観てない人はラッキーです!
サスペンス好きには特にお薦めです。 「とにかく面白から観ろ」と言われて、わかりにくい時間経過とか絵の地味さに「ほんとに面白いの?」と少々辟易しながら観ていました。 でも大丈夫です、ラストにはちゃんと全てのパズルがはまります。 無駄に深読みしないで時系列を探ることに集中して観て下さい

嫌われ松子の一生 通常版

現代の日本映画とミュージカルというのは、相当うまくやらないと水と油の関係になってしまうが、本作は違う! 主人公・松子のターニングポイントで、ふつうに撮ったら中だるみしそうな場面をミュージカルにすることで、映画の流れを加速させるのだ。木村カエラ、BONNIE PINKらのナンバーも耳に残る名曲ぞろい。山田宗樹の原作は、松子の不幸な人生を明るく描いていたが。この映画版はさらにポップで前向き。不幸な人生も、見方を変えればドラマチックですばらしいという人生賛歌に変えていく。だから観ていて爽快なのである。 教師からソープ嬢、犯罪者、孤独な生活…と落ちていく松子の人生。特殊メイクで超デブ姿も披露する中谷美紀を中心に、ゲスト出演の脇役に至るまで俳優たちが個性を出しきっている。困ったときに見せる松子の「ヘンな顔」など原作にはないユーモアも映像ならではだろう。映画というものは、どんな傑作でも2時間観ていれば多少疲れてくるものだが、本作はいつまでも観続けたいと思わせる飽きのこない作り。日本映画の可能性を示す傑作だ。(斉藤博昭)

21世紀の映像再び
監督の前作「下妻物語」の時も思ったのですが 最新の旬な素材(役者)を実に上手く使われてます しかもいい顔で撮れてるし編集も無駄が無く 時間枠の中にみっしりと詰め込まれていて完璧ですね。 映画がコミカルになり過ぎたら嫌だなぁと 危惧していたんですが、ちゃんとツボも押さえられて居て 完璧なバランスだったと思います。 ただエロと残酷なシーンにおいて過激な部分は映ってませんが、 映像表現が上手すぎる為に苦手な方や小さなお子さんには、 刺激が強すぎるかもしれません。 後、完璧で無駄が無い映像ゆえに良い意味でも悪い意味でも 見終わった後に満腹感が残るので、 ゆったりとした映画が観たい時にはお勧めしません。 なんだかアウトラインだけのレビューになってしまいましたが汗 長くなってしまったので内容的な部分は他の方に譲ります。 ちなみに私は、DVD発売したら即買います。 きっと何度みても楽しめる作品ですので

何度でも見たい
映画館で見た時、長編であるにも関わらずあっという間に時間が過ぎてしまった気がしました。見終わったあとすぐ「また見たい!」と思った作品です。 映像美もさることながら、中谷美紀が本当に素晴らしい☆ 原作とはまたひと味違ったミュージカル調の物語。ダメな男に惹かれてばかりの松子だけど、とても愛すべき女性なのです。ほんのちょっとしたきっかけで、大きく人生が変わっていく。それが他人から見ればプラスでもマイナスでも、松子にとってはその瞬間ごとが全てで、いつも素敵に輝いている。きっと中谷美紀と松子の事が大好きになりますよ。 原作が大好きだったので映画化でどうなるかと思いましたが、中島監督に拍手です☆

最後はホロリ涙が...
何なんでしょうね? このパワー、この過剰なエネルギー。「音楽と映像表現」と「ストーリー」との、あまりにものギャップ。 斬新な構成、ポップなCG映像、ときに往年のミュージカル映画のように、ときに最新のミュージックビデオのよう。そして、超個性的なキャスティング、小道具使いの上手さ等々、本作の魅力はいっぱいありますが、この情報過多ぶりな作風が受け入れられたらもう、監督の思うツボ。(笑)  暴力、裏切り、不倫、トルコ(ソープ)嬢、殺人、自殺未遂、逮捕、服役、引きこもり。不幸の数々が、豪華絢爛&大胆不敵なCG映像によって、雪だるま式に怒涛のごとく描かれていく様は、圧巻の一言。これだけ詰め込むと、普通なら散漫な印象を受けるはずなんだけど、「愛されたい!」という松子の一途な願いによって貫かれ、その視点に一切ブレがない。 最初こそ、あまりの不幸ぶりをコメディとして笑い飛ばせますが、やがて、そんな彼女が抱える切実な孤独感に、共鳴せずにはいられなくなる。ハッキリ言って松子は『おバカ』ですよ。でも、「なんでぇぇぇ」と叫びながら、世の中にあふれる理不尽すべてを受け入れ、夢と現実の狭間で、不器用ながら、とことんポジティブに生きる。ラストも悲しくも悲惨だけど、ホッとさせるものに仕上げたのは凄い、凄すぎます。

シンドラーのリスト スペシャルエディション

第二次大戦下のドイツ。実業家シンドラーは軍用ホーロー器工場の経営に乗り出し、ゲットーのユダヤ人たちを働かせた。やがて彼は、ユダヤ人たちを強制収容所送りから救うのだった。 スティーヴン・スピルバーグ監督が、念願のアカデミー賞を受賞した大作。ナチスの収容所で命を落とした親族がいるスピルバーグは、監督料を返上してまでもこの映画の製作に取り組んだ。 オスカー・シンドラーを演じたリーアム・ニーソンは、この映画でスターとなり、ナチスの将校を演じたレイフ・ファインズも大きく羽ばたいた。さらにベン・キングズレーらの脇役の熱演も光っている。20世紀における歴史的な出来事を再現した記念碑的な作品といえるだろう。(アルジオン北村)

ビジネスマンと人間
冒頭シンドラーは戦争に乗じて一儲けをたくらむビジネスマンとして登場する。ユダヤ人を雇ったのも、ポーランド人より賃金が安いという理由からだ。クラクフのユダヤ人収容所に新任の所長が赴任してもシンドラーはビジネスマンとして行動し、巨万の富を手に入れる。当時敵国のイギリスも多くの植民地を持ち、イギリス人ビジネスマンも植民地人を奴隷として使役し、巨万の富を得ていた。シンドラーのユダヤ人を見る目はイギリス人ビジネスマンの奴隷を見る目と同じである。 シンドラーの視点がビジネスマンから人間に変わるのは、新任所長によってゲットーの閉鎖時に多くのユダヤ人が虐殺される光景を目にしてからである。それからの彼は積極的ではないにしろ、ユダヤ人の保護者として行動する。それが戦争終結に向かって、ユダヤ人援助に積極的に変化する...。 あるいは戦争終結後を見据えてのビジネスマンとしての計算もあったかも知れない。ただし多くの命が救われたのは事実であり、彼の行動は人間愛と呼ぶにふさわしいものである。 シンドラーによって助けられた多くのユダヤ人の名前が読み上げられる。一人一人の名前が呼ばれるごとに、リストに記載された情報としてではではなく、命のある人間として彼らを実感できる感動の大作である。

敬愛する映像作家・スピルバーグの圧倒的名作
囚人達が運ばれていく先で、地獄の開門を知らせるように鳴り響く音。 あれが、5.1chの効果を色々な意味で初めて「体感」したシーンでした。 赤い少女の押しつけがましいセンチメンタリズム、いきなり最後にヒューマニズムに目覚める主人公。 締めの甘さも含めて愛している映画です。 劇場公開時に観に行って、エンドクレジットと同時に思わず拍手したところ、 他の複数の方からも拍手がわき上がりました。 映画祭やオールナイト以外であんな体験は初めてだったので、酷く印象に残ってます。








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